神田明神の大鳥居の左手に「あま酒茶屋」ののぼりがはためく古い甘酒屋さんがあったので入ってみました。 この天野屋さんは創業が江戸後期 弘化三年(1846)で、天然の土室(むろ)を使って麹を作っていたそうで、161年経った現在でも地下6メートルの室で昔からの製法で、麹を発酵させているそうです。


店の横に「かうぢ」とたて看板があり、おみこしが飾られています。「かうぢ」ってなんだろう?と甘酒を飲みながら考えたら、甘酒を造る素、米麹の「麹、こうじ」のことだとわかりました。

中に腰をおろして見まわすと、昔のお道具や器などが雑然と置かれており、ガラスのケースにはすばらしい江戸切子のグラスがいっぱい並んでいました。 窓の外は庭が見えるようになっており、ゆったりした気分にさせられます。

甘酒を注文するとつけ合わせにもろみがついてきました。他のお店ではシソの実のつけものなどが出ますが、この天野屋では自家製のもろみでした。
砂糖を使っていないのでさわやかな甘さで飲みやすく、後味も爽快でした。
甘酒は、酒と言ってもノンアルコールで人工の甘味料などいっさい使わない「のむ点滴」と言われるほど、アミノ酸、ビタミンも豊富で、疲れをとるのに即効性がある、と昔から言われてきたそうです。
そういえば時代小説の旅道中には、お休み所、峠の茶屋に甘酒茶屋がでてくるにはわけがあったようです。
甘酒のほかにお汁粉、あんみつ、おもち類、コーヒーのメニューがあります。甘酒¥400円(外税)。
甘酒をいただいた所の隣はお土産やさんになっており、キーホルダーなどの小さな雑貨や、饅頭、クッキー、漬物、お味噌の食料品が所せましと並んで売られています。 お持ち帰りとして「あんいりわらび餅」「はいからセット」を買って帰りました。


中心があん、まわりがうすくわらび餅で黄な粉がまぶしてあります。和三盆の甘さが品よく、口の中でとけるようなおいしさです。 原材料 小豆、わらび粉、きなこ、澱粉、砂糖、水あめ、和三盆。6個入り¥650円(外税)。

「はいからセット」とは日本茶にも珈琲にも合うお菓子を作ろうとしてできた可愛いお菓子です。
・甘酒マドレーヌ 卵、バターを使わず、甘酒の甘さと、お米からうまれるもちもち感があります。
・甘酒タルト タルトに入っているクリームは甘酒を濃縮して作っているそうです。
・甘酒パイ 甘酒を使った餡をパイで包んだお菓子。
3種類セットで販売しているので、バラで買えたらいいなぁと思いました。1セット¥700円(外税)。
天野屋は、麹、明神甘酒、芝崎納豆、江戸味噌、久方味噌を作っているようです。
会社 株式会社 天野屋
住所 千代田区外神田2-18-15
電話 03-3251-7911